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平成30年度「沖縄型産業中核人材育成事業」

平成30年度 沖縄型産業中核人材育成事業

沖縄織物産業の新たなモノづくりとマーケティング人材育成プログラム

研修生募集について

1. 事業の概要

(1) 事業概要

 本プログラムは内閣府からの委託を受け、沖縄の織物産地の中でも「絵図かすり」や分業制が行われ生産量が多い琉球絣事業協同組合が事業主体となり、産地内の生産者や外部の専門家、再委託先であるゆいまーる沖縄(株)と協力し人材育成カリキュラム開発、運営を行います。沖縄の織物産業は、統計調査開始後のピーク時と比較して生産額、従事者数ともに大きく減少しており、生産者も、これまでのように同じデザインの製品を作り続けるだけでは運営が厳しくなっています。そして、流通構造も変化してきている事から、生産者の役割も「生産」だけでなく、自ら営業活動や PR 活動も行う必要になってきています。さらに沖縄の織物生産の特徴として、そのほとんどが手作業のため、生産性が低いという特性があります。今回の事業では、織物生産者のデザイン力、それを製品化にあたって活用するくくりといった技術の修得を目指します。そして、ブランド力向上による付加価値の向上、さらに計数管理をベースとし経営の高度化・基盤強化、生産性向上といった項目を実現させるためのカリキュラム開発と研修を実施し、市場のニーズを把握した新しいモノづくりと、マーケティング力を身につけ、産地を牽引する人材育成を実施します。

(2) 目指すべき人材像
  • ① 消費者ニーズを取り入れたデザイン力をもった人材、沖縄の織物でデザインを表現できる技術力を有する人材
  • ② 流通の多角化を見据えた製品開発、情報発信、営業活動を実施できる、もしくはこれらを実現できるネットワークを構築できるマーケティング思考を持った人材
  • ③ 計数管理をベースとし、事業計画、製品計画、生産計画と実行を通じて経営の高度化・基盤強化を実現できる人材

2. 研修内容

(1) 研修プログラムの概要

① 研修ジャンルと回数、時間について
研修プログラムは、「デザイン・技術研修」、「マーケティング力強化研修」、「経営の高度化・基盤強化研修」から構成され、それぞれ以下の回数、時間で研修を実施します。

ジャンル 1回当
研修時間
回 数 研修時間
デザイン技術研修 3時間 12回 36時間
マーケティング力強化研修 3時間 6回 + 実地研修2泊3日
(約8時間×3日=24時間)
42時間
経営の高度化・基盤強化研修 3時間 4回 12時間
合 計 - 22回 + 2泊3日 90時間

② 研修場所
琉球絣事業協同組合 かすり会館 2階
〒901-1112 沖縄県南風原町字本部157番地

③ 研修期間
平成30年8月17日 〜 平成31年2月28日

④ 研修日と時間
・研修日:平日開催
・時間: 9:00〜18:00の時間帯で、1回当3時間実施します。
*日程詳細は、別紙1「スケジュール表」 をご覧下さい。

⑤ 修了証の交付について
研修終了後、修了要件を充たす方には、内閣府より担当大臣名の修了証が交付されます。
(修了要件は全カリキュラムへの出席の他、研修の習熟度等、実行委員会により規定します。)

(2) デザイン・技術研修

 括りの専門講師に講習の中で、2反~3反括る技術と6反以上括る技術の違いを各工程で学び、講師の指導と、技術のチェックも受け、自分自身の技術の復習をしながら技術向上(6反以上括る職人)を目指します。

研修項目 分業制の技術と成り立ちについて
研修時間 3時間 × 1回 = 3時間
講 師 大城一夫氏(大城廣四郎織物工房代表)
主な研修内容 分業制を支える技術について、6反以上の絹上布を一度にくくる技術について等
研修項目 デザイン講習
研修時間 3時間 × 2回 = 6時間
講 師 山本秀司氏(和裁師 山本きもの工房代表)
主な研修内容

市場・消費者ニーズを取り入れたデザインについて

  • ・ 琉球絣の伝統的な柄を活かしながら、和裁師の視点から柄の配置、色の合わせ方などの指導。
  • ・ 講話120分、ディスカッション60分(質疑応答含む、学びの落とし込み)
  • ・ 実際にデザインし、研修生を含めてそのデザインの検討などを行い、実際の反物作成に活かす。
  • ・ 講話60分、ディスカッション120分(質疑応答含む、学びの落とし込み)
研修項目 くくり講習
研修時間 3時間 × 8回 = 24時間 + 補講4回
講 師 大城一夫氏(大城廣四郎織物工房代表)
主な研修内容

6反以上の絹上布を一度にくくる技術の習得

  • ・ 6反以上の絹上布を一度にくくるために、講師が用意したデザインを種糸取り、マシン、絣くくり、柄合わせを実際に行います。期間8月~1月
  • ・ 検査を通して、くくり技術を講師等に評価してもらいます。11月以降
  • ・ 学習した技術の落とし込みとして6反以上の絹上布をくくる。

実習生のフォローは絣組合が実施。期間11月~2月

回 数 研修内容
第1回目
デザイン
  • ・ 柄だしの割り振り(柄の大きさをきめる)
  • ・ 縫い代が同じ間隔で配置するよう図案を起こす
第2回目
経糸の整経
  • ・ デザインにそって経絣の整経をする
第3回目
定規作成
  • ・ 経糸を括るために必要な定規作成
  • ・ 織縮率を考えて図案より10%伸ばして作成する
第4回目
マシン
  • ・ 離れた位置にある同じ長さの絣糸を1本化して効率よく
  • ・ 経絣を図案通りずらす
第5回目
経糸括り
  • ・ 経糸に定規を併せて同じ間隔で括る
第6回目
種糸とり
  • ・ 緯糸の種糸取り
  • ・ 方眼紙の中心に赤ペンで線を引く
  • ・ 絵図台にデザインした柄をおいて綿糸をひっぱりながら写し書きする
第7回目
緯糸くくり
  • ・ 緯糸は種糸にしたがって経糸よりしっかり括る
  • ・ 経糸も緯糸も括る糸に対して直角に括る
第8回目
ヒチアーシ
  • ・ マシン作業で一緒に併せた糸の束を元に戻す
  • ・ 元に戻すことで、段違いのかすり柄ができる。
第9回~
12回

補講(任意参加)
 第1回~第8回までの復習

研修項目 デザイン講話
研修時間 3時間 × 1回 = 3時間
講 師 大城美枝子氏(手織工房おおしろ)
主な研修内容

パソコンソフトを活用した織物の講話

(3) マーケティング力強化研修

 今後、流通の多角化を見据えた製品開発、情報発信、営業活動を実施できる、もしくはこられを実現できるネットワークを構築できるマーケティング思考を持った人材が必要です。その人材を育成するためのカリキュラムとして、まず市場環境やニーズといった外部環境がどうなっているのかを知り、その上でどう商品を売り込んでいくのか、店舗やエンドユーザーとのコミュニケーションのとり方を学ぶ事が重要です。

 そのためのプログラムを知識の取得、実地研修、具体的な行動と組み合わせて実施します。

研修項目 業界、市場動向について
研修時間 3時間 × 1回 = 3時間
講 師 きものと宝飾社 着物情報誌ステータスマーケティング編集長 松尾敏亮氏
主な研修内容
  • ・ 着物業界の市場動向、流通構造、市場での沖縄織物の位置づけ、消費者ニーズといった外部環境を学ぶ。その上で、沖縄の織物産地のデザインやものづくり、流通の方向性について議論し、デザイン・技術研修や今後の事業計画作成にも活かしていく。
  • ・ 講話120分(質疑応答含む)、ディスカッション60分(学びの落とし込み)
研修項目 PR(プロモーション)について
研修時間 3時間 × 2回 = 6時間
講 師 ゆいまーる沖縄(株)
主な研修内容
  • ・ 小売店、エンドユーザーに向けた情報発信、営業方法について学ぶ。
  • ・ 1回目:プロモーション基礎講座、ホームページ、SNSの活用。小売店とエンドユーザーへの情報発信の使い分けについて。各事業所のPR企画作成
  • ・ 2回目:営業について、目標設定、提案資料の作成、アポイント、訪問営業、フォーローアップ
  • ・ 講話120分(質疑応答含む)、ディスカッション60分(学びの落とし込み)
研修項目 県外実地研修
研修時間 総時間2泊3日(8時間 × 3日 = 24時間)
講 師 各訪問地域内講師
主な研修内容
  • ・ 今回の研修で学ぶ市場環境、ニーズ、PR(プロモーション)、新たな製品づくりについて、実践している現場を訪れ、活動している方々から実践的な話しを聞く。さらに自分たちの商品を持って行き、直接プレゼンテーション等を行う。その上で、今後の工房運営の計画づくり、原価計算表の作成に活かす。

【研修先:京都府、東京都(仮)】

● 京都
  • ・ 京都着物生産者との交流、COS京都:西陣織を活用した新たな製品開発の取り組み、PR方法
  • ・ 京ごふく二十八:着物の新たな流通について、SNSを活用したPR
  • ・ ケイコロール(山元染工場):着物の技術を活かした新たなデザイン開発、商品開発、伝統と革新について
COS京都 京ごふく二十八 ケイコロール(山元染工場)
● 東京
  • ・ 銀座もとじ:東京での着物販売のトレンド・ニーズについて、消費者と生産者を結ぶPRの取組について
  • ・ 三越伊勢丹(バイヤー講話):百貨店着物市場の動向と今後の方向性、消費者ニーズについて
  • ・ セレクトショップ訪問:着物以外の新たな用途の開発について、参考になるインテリアショップ、セレクトショップ等への訪問(東京ミッドタウン、KITTE 等)
銀座もとじ THE COVER NIPPON
研修項目 県内実地研修:成果発表会
研修時間 3時間 × 3回 = 9時間(計画、準備含む)
講 師 ゆいまーる沖縄(株)
主な研修内容

◆ 本事業での研修成果(デザイン・技術研修で習得した内容をふまえて製作した作品や考案したマーケティング・プロモーションに関する企画内容等)を外部向けに発表する成果発表会を実施する。

【内容】

  • ・ デザイン技術研修で製作した作品の展示
  • ・ 研修成果の発表:作品解説、プレゼンの実施
  • ・ 一般の方向けのワークショップの開催
  • ・ 時期:2月中旬の3日間を予定
  • ・ 場所:南風原文化センターを予定
(4) 経営の高度化・基盤強化研修

 付加価値の向上による生産者の収入・収益の改善、そして生産性の向上のために、数値をベースとした計画づくり、生産管理について学びます。付加価値の向上による生産者の収入・収益の改善、そして生産性の向上のために、数値をベースとした計画づくり、生産管理について学びます。

研修項目 県内他産地研修
研修時間 3時間 × 1回 = 3時間
講 師 久米島紬事業協同組合 松元徹理事長
主な研修内容
  • ・ 流通の多角化と組合運営について、久米島紬事業協同組合で取り組んでいる消費者への直販や、それが収益に与える影響について事例と考え方を学ぶ。
  • ・ 講話120分(質疑応答含む)、ディスカッション60分(学びの落とし込み)
研修項目 事業計画の作成
研修時間 3時間 × 2回 = 6時間
講 師 ゆいまーる沖縄(株)
主な研修内容
  • ・ 工房や組合運営上の問題点・課題の整理、ビジョンの作成、5年計画の作成、年間計画の作成、損益計算書の読み方を学ぶ。
  • ・ 1回目:現状の問題・課題のあぶり出しと整理、ビジョンとは何か?、5年計画の作成について。
  • ・ 2回目:損益計算書の読み方、年間計画の作成、生産計画について、販売計画について(流通経路と商品の振り分けについて)。
  • ・ 講話90分、ディスカッション90分(学びの落とし込み)

事業計画フォームに沿って、座学+計画の作成まで実施する

研修項目 商品の計数管理:原価計算、価格設定について
研修時間 3時間 × 1回 = 3時間 + 補講1回
講 師 ゆいまーる沖縄(株)
主な研修内容
  • ・ 流通構造について、製造原価の考え方、販売価格・卸価格の設定
  • ・ 1回目:流通構造のおさらい、原価計算、価格設定について

原価計算・価格設定フォームに沿って、座学+計画の作成を実施する

3. 費用負担について

原材料、教材、旅費について、研修生の費用負担はありません。
*「デザイン・技術研修」:指定研修以外の自主学習については、原材料費の実費負担が発生します。

4. 研修参加者の募集について

(1) 研修参加の要件として有するべき技能水準・経験等
  • ・ 絣などの伝統的工芸品の生産に5年以上携わっている者。
  • ・ 経緯絣の括りの技術を有する者で、括り技術向上を目指し6反以上の括り技術を必要とする者。
  • ・ 研修終了後、括り職人として今後生業とする者。
(2) 採用人数
10名程度

5. 選考について

書類選考を行いますが、募集人数が採用人数を超過した場合は、面接を行う場合もあります。

6. 応募手続

募 集

① 提出書類

指定の様式により エントリーシート を作成してください。

※ エントリーシートの様式は、下記のホームページからダウンロードして頂くか、受付・提出先の窓口まで受け取りにお越しください。

琉球絣事業協同組合
 HP: http://ryukyukasuri.com/

② 公募期間、提出先
公募期間は次の通りとします。
  • 公募期間:平成30年7月17日(火)~ 7月27日(金)
  • 提出期限:平成30年7月27日(金) 15:00まで ※時間厳守
  • 提出方法:下記提出先へ郵送又は持参
研修生募集について スケジュール表 エントリーシート

提出先及び問い合わせ先

琉球絣事業協同組合
〒901-1112 沖縄県南風原町字本部157番地  ℡098-889-1634
e-mail:kasuri-k@nirai.ne.jp /HP:http://ryukyukasuri.com/
担当:比嘉

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